あらすじ
でも今はこれをやるしかないんです。
いなくなった新次は、かつて自宅があった場所で無事に発見される。
2011年。震災から数か月後、耕治は新次にもう1度船に乗ることをすすめる。
銀行員としてサポートする耕治だったが、このことをきっかけとして2人の仲に亀裂が入る。
当時の様子を思い出し今の自分に何ができるのか考える百音。そこへかかってきた電話は・・・。
新次さんの行方
百音が縄跳びしていたところへ飛び込んできた新次さんがいなくなったという知らせ。
一気に走る緊張感。
百音はりょーちんへ電話してみるも出ません。仕事でしょうか。
そこへ亜哉子さんからみーちゃんへ着信。
「え?いた?」(みーちゃん)
新次さんの行方不明は約1分で解決しました。
でもまぁ。めでたしめでたしで済むわけないわなぁ(-_-;)
OPテーマ明け。
耕治さん、龍己さんに両脇を抱えられて永浦家へ連れて来られた新次さん。自力で歩けてません。
・・・うん。絶対シラフじゃない。
「どこにいたの?」(みーちゃん)
本土にいるはずの新次さんがいたのはかつての”自宅”。
と言ってもかろうじて確認できるのは門らしきものだけで今は何もない土地。
新次さんはそこでお酒を飲みながら美波さんの”最後の声”を再生していた。
ワ━━━━。°(゚´Д`゚)°。━━━━ン!!!!
「家のあったとこにねぇ。座ってたぁ。」
そう言う亜哉子さんの表情も何とも言えん顔しててなぁ。
しんどい。しんどいわぁ。
万事休す
ここで回想シーンへ。
5年前。2011年(平成23年)10月。震災から約7か月後。
永浦家にて。新次さんと耕治さん、亜哉子さん。
耕治さんは新次さんに言います。
船を買え。買うために船に乗って金を稼げ。雇われでもいいだろう。
けど新次さんは「人の船なんか乗りたくねぇ」と拒否。(腕利き漁師ゆえのプライドでしょうか)
そこで耕治さんが提案します。もう1度船を買えと。
1億2800万の残債のうえに新しい借金は躊躇するけど。補助金を使えば新規で借りる額は抑えられる。
差し出された封筒は”みやぎ銀行”・・・耕治さんお勤めの銀行。
「お前の立場がまずくなる」からやめとけという新次さんにきっちり返済させられる計画を立てたと耕治さん。
「これなら通る。俺が通す。」(耕治さん)
銀行員である自分が親友のためにできること。耕治さんの言葉が力強い。
これで事態が好転するかとホッとしたのに・・・。
銀行の審査会でわかったのは新次さんが複数のノンバンクから借り入れをしておりそれを隠していたこと。
(; ・`д・´)ぐぬぬ・・・
なぜ借金を隠していたのか問う耕治さんに。
大した額じゃない、利息の100万なんて自分が海に出れば簡単に稼げると言う新次さん。
・・・あぁーーー。これは埋められない2人の”価値観”の違いなのかも。
新次さんにとっては実際稼ぐんでしょうから100万単位のお金なんてはした金なのかもしれないけど。
銀行員の耕治さんからするとたとえ1円でも大切なお金。そんなに軽く扱えない。
というわけで通らなかった銀行の審査。
新次さんにもう1度船を持てとすすめた耕治さんだけどもうどうすることもできない。
「何だよ。駄目なのか。」(新次さん)
「すまん。」(耕治さん)
・・・2人が決裂した原因はこれか。
・・・みーちゃんが言ってた新次さんに船諦めさせたってのはこれか。
いや、でも、みーちゃん。さすがに耕治さんは悪くないと思うよ。これ。
苦渋の決断をした耕治さん。「いいよ」と(聞こえる)小さく呟いて去って行く新次さん。
2人の表情がしんどい。しんどいなぁ。
何もできないしんどさ
回想シーンは続く。永浦家にて。
龍己さんは新次さんのことについて下手に手を出すなと耕治さんへ忠告します。
「億抱える借金残して。新しい船流されて。あの時点で新次はお手上げなんだよ。」(龍己さん)
・・・うーん。改めてこう起こすと新次さんって最悪に近い状況だよねぇ。
家族を亡くし。家も新しい船も流され。でも借金は消えない(しかも返済がほぼ残ってる)。
お金、家、仕事、すべてをなくした状態。
耕治さんがならばせめて住むところくらい。
新次さんとりょーちんを永浦家に住まわせてもいいだろと助け船を出したくなるのは痛いほどわかる。
しかし龍己さんが一喝します。お前は漁師をわかっていない。
「意地で生きてんだよ漁師は。そこまで潰すな。」(龍己さん)
・・・確かに。人の船になんか乗れないと言う新次さんが耕治さんから住まいの提供なんて受けないかも。
じゃあ。あと何をあいつにしてやれるのか。何もなくしてない自分は何ができるのか。
同じく被災してるとはいえ家族が無事、仕事・収入・住むところもある耕治さん。
新次さんとは対照的な耕治さんの嘆きがしんどい。
衝(笑)撃の電話
回想が終わり試験勉強中の百音。
5年前の耕治さんの悔しい様子。そして思い出す朝岡さんの言葉。
「何も出来なかったと思っているのはあなただけではありません。」
自分に何ができるのか。勢いよく立ち上がった百音が手にしたのは縄跳び。
うん。跳んじゃえ跳んじゃえ。体動かして余計なことは忘れてしまえー!
そこへ着信。
「菅波です。」
おや。先生。何の用件でしょう?
「先日縄跳びは1日3分跳んでくださいとお願いしましたが。今読んでる文献の中にオステオカルシンについて記述がありまして。それを踏まえると1日5分は跳んだ方が効果が期待できると考えられます。」
(*˙ᵕ˙*)え?
「これはすぐに伝えるべきだろうと思いまして。」
待て待て待て。
・・・菅波先生、空気読んで??
いま百音は実家で非常に重~いテーマにぶち当たってるんですよ。
なのにわざわざ電話してきた理由が。縄跳びを跳ぶ時間についてなの???
電話の方向性が斜め上すぎて泣いてたのに笑えてきた🤣🤣🤣
( ゚д゚)ハッ!
空気読めよと最初思ったけどこの重苦しい雰囲気を壊してくれたんだから実は空気が読めてるのかもしれない。
偶然だけど凄い。菅波先生。
百音が何も言わないから異変に気付いた先生。
「何かありましたか?」
(このあと診療所のカーテンを閉める先生の心遣いが素晴らしい。)
百音が先生に伝えたのは気象予報士試験にかける思い。
試験に合格したからといって何かができるなんて本当は思っていない。でも今はこれをやるしかないのだと。
何言ってるかさっぱりわからないですよね、すみませんと謝る百音。
先生もさっぱりわからないから建設的な回答はできませんと答えます。
(百音は家の事情だからあまり詳しいこと言えないし。先生は百音の実家の状況なんて全く知らんもんね。)
「ただ回答できないぶん聞くことはできます。何かありましたか。」(菅波先生)
(´•ω•̥`)…グスン
先生の優しさが身に染みるぜ。
涙いっぱい目にためて。上を向いて。百音が先生に伝えた言葉。
「縄跳び5分跳びます。」(百音)
「そうしてください。」(菅波先生)
とにかくいまの自分ができること。気象予報士試験の合格に向けて百音は縄跳びをするのでした。
まとめ
しんどい。しんどいわぁ。
15分のうち10分くらいはこんな顔→(◞‸◟)しながら見ていた第38話。
耕治さんと新次さんの仲に亀裂が入った理由が判明。お金絡みなのは示唆されてたけど震災後の融資関係か。
でも、これはどうしようもないな。ほんと震災さえなければ・・・だけどそんな”タラレバ”は虚しいだけで。
そんな重苦しい雰囲気を”オステオカルシン”と”縄跳びの時間”でぶち壊してくれた菅波先生ありがとう!
しんどさは拭えないけど百音の心が縄跳びで少しでも軽くなったらいいなぁ。
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